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■船沈没の恐怖と悲しみ 後篇

(きのうの続きです)




彼らは皆泣いています。怖くて悲しくて泣いています。

言葉では尽くせない深い悲しみの涙でいっぱいになっています。

怖かった

お父さんお母さんにもう会えなくて辛いよ

お父さん、お母さん、悲しませてしまってごめんなさい

楽しかったたくさんの思い出

悲しくて

お父さんお母さんが

兄弟が泣いてるのが悲しくて

そうやってみんな悲しさに押しつぶされて泣いているのです。

”怖かったね、こんなに怖い思いをさせてしまって本当にごめんなさい。

でも今はもう安全な場所にいるんだよ。もう怖くないんだよ。だから大丈夫なんだよ。”

私がそう伝えると、彼らは「・・・そうだね」と言いました。

お父さんお母さんに会いたい。いつも優しかった。

たくさん楽しいことがあった。


”でも、今、あなたたちは彼らを守る力、幸せに導くものすごいパワーを授かっています。だからみんなのことを悲しみから救ってあげることができる唯一の存在なんです。

もう少しして、今の悲しみや怖さがなくなってきたら

ぜひ、お父さんやお母さん、兄弟たちみんなを笑顔に導いてあげてください。”


そう伝えると、彼らは涙を拭きながら「わかった」

と言ってくれました。

もう、泣いてはいませんでした。

彼らの身を引き裂かれるほどの悲しみや恐怖の念が浄化されて天国に行ったようです。



私が最初に感じた、セウォル号の船内のビジョンは、犠牲となった男の子が憑依という形で私に理解させようと見せてくれたものだそうです。

(この男の子もすでに浄化されています。)

亡くなった人達は感情をシェアしてもらうため、自分の気持ちを分かってくれる人のところへ現れます。


戦争、事件、事故・・・不本意な亡くなり方をした人達の心を感じようとするとき涙がでて来たら、

それはあなたの涙だけではなく、亡くなった方の「わかってくれてありがとう・・」の喜びの涙でもあるのです。





ニュース報道を聞くだけではぜったいにわからない恐怖。それを体験することで、改めて事故や事件、戦争の恐怖の深さ、人災の罪深さを感じます。

どうか、もう二度とこのようなことが起こりませんよう。


もっともっと生きたかったであろう勇敢なみなさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。




◇日下由紀恵ホームページ
http://www.kusaka-yukie.com/ 


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